Grosse'歴史

Luc Grosse'のルーツ:Grosse'家の歴史


1780年…

イタリアのピエモンテ(Piemont)に暮らしていたグロッセ一族は、織物業で栄えていたフランスのパリとリヨンに渡り、事業を起こす。
グロッセ一族のうち、何人かは、そこからベルギーのゲントとブリュージュに更に移住する。当時のブリュージュは、貿易が盛んだったイタリアのヴェニスと並んで、『北のヴェニス、南のブリュージュ』と呼ばれるほど繁栄していた。ブリュージュの港には、貿易のための大型商船が頻繁に来航していたと言われている。そのブリュージュで、軍服の肩章、教会の礼拝用装飾品や司祭の祭服などを作る『Grosse'』の看板を掲げる店を構える者も一族の中から現われた。

フランスに残ったGrosse'家に,リュックの曾祖父にあたるルイ グロッセが生まれる。

権威ある軍医であったルイの父の時代に、グロッセ家は男爵の称号を授かる。ルイは、フランスで養蚕と絹製品の技術を学んだ後にブルージュに渡る。寒いブリュージュでは育たないとされていた蚕を温室で育てようという彼の技術とアイデアは、当時のゲントで認められ、市から養蚕のための土地と建物を提供される。その土地で桑の栽培も始め、養蚕業は軌道に乗り、世界で初めての「ブラックシルク」と呼ばれる製品の開発にも成功した。彼がブリュージュに建てた絹製品のメゾン(会社)はつい最近まで存続し、後に人手に渡ったものの、「Arte/ Grosse'」としてグロッセの名前をそのまま現在に残している。

1917年…

ルイ グロッセの孫として、リュックの父ジョゼフ グロッセ誕生。ジョゼフは、海軍学校の士官候補生として、現在も博物館としてブリュージュ港に停泊している帆船メルカトール号に乗って世界一周した経験を持つ。後に、ジェニーと知り合い結婚し、ベルギーサベナ航空に勤務する。

1951年…

ジョゼフ&ジェニー グロッセの長男として、リュック グロッセが生まれる。